♪シアワセの種@まひろ♪の別館ネタばれニッキです
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2012.06.21 Thursday / - / -

アマツカゼ・覚書(ネタバレ記憶録)〜本編・その4

【その3からの続き】

神ノ岳には、りんと男。
「悪かったな、突然攫って。俺はお前の兄貴の友達だ」
なぜ、と訊ねるりんに、昔の罪滅ぼしのためかな、と男。
「谷村の姫さんも大きくなったもんだな。昔、担いだときは俺より小さかったのに」

視線を彷徨わせ、必死で記憶をたどるりん。

そこへ、凪がやってくる。
陽炎と仁雷のは?と訊かれ「あの二人は、ここには、来ない」。苦しそうな凪。
「すまなかったな、あの二人を助けられなくて・・・」という男に、
「俺のほうこそ、すまなかった。海に、出られなくなった・・・」と凪。
凧にしたために、男が航海を夢見て縫っていた帆が台無しになってしまったことをわびる。

そんな二人に、全てを思い出したりんが叫ぶ。
「騙されないで兄上!その男は、私たちの仇です!」。
7年前のあの日、谷村の家を襲い両親を殺してりんを奪い、凪を不動に引き渡したのは。
凪の風を止めたのは、この男だった。

そこへ不動、登場。
「久しぶりだな、7年ぶりか」
男の名は『虱(しらみ)』。不動の子飼いだった『虫』の一人。
手にした帆布を引き裂く不動。
『風』と書かれていたその文字は、破られて『ノ』と『虱』に分かれる。
虱は、あとちょっとが足りなくて風になりそこねた男だってことを、その文字で象徴してるんだよね。
さんざんいいように利用して、用が済むと“虫けらのように”虱たちを切り捨てた不動を、虱もまた、恨んでいた。
不動に斬りかかる凪に、こいつには正攻法は通用しないから何か作戦を!と叫ぶ虱だが、凪は聞き入れない。
「不動は俺一人で倒す!お前との事はその後だ!」
この7年、不動を討つことだけを考えて生きてきた凪。
だが、凪に剣術を教えたのは不動なのだから、敵うはずはない。
凪の盾になって、不動に刺される虱。
「あの日」の、せめてもの罪滅ぼしに。
「この山、お前にやるよ」と凪に言い遺して、死んでいく虱。

りんを庇いながら不動と対峙する凪に、不動が呼びかける。
「ワシの命を狙うお前をずと傍に置いていたのは、お前の力がワシの力になると思っていたから。
望みどおり、りんはおまえに返してやる。
これからワシと二人で、りんを守りながら天下を目指さぬか」
刀を置き、手を広げる不動。
凪も、不動に近づいて・・・・素早く刀を手に取り、斬りかかる。
ついに!と思ったが、不動は着物の下に鎖帷子(くさりかたびら)を着けていた。
「騙したのか!?」
「さっき言ったことは、本当だ。だが、これは、お前を生かす最後の賭けだったのだ」
不動の怒りが爆発する。

再び、凪と不動の闘い。刀を落した凪。
「武器もなしに、ワシに勝てるわけがないだろう」
「武器なら、ここにある!」
刃を避けながら、不動にむしゃぶりつく凪。
そのまま二人して洞穴の湖に転がり落ちる。

  *・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

水の中では、鎖帷子を身につけた不動はうまく動けない。
それが凪の作戦。
「ワシは、こんな戦い方をお前に教えた覚えはない」
「教えてくれたのは、俺の“友達”だ!」
凪が、仇である虱を友達だって言うのが、虱の考え方が凪にバトンタッチされてるのがね、なんかグッとくるよね。
 
  *・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

湖から上がってた二人。
空には明るい月、そして、湖面にくっきりと映る、月。
『山に、月二つ』・・・・不動の最期の時。

ところが。
「お前に、ワシを殺すことはできない」と不動。
不動の身体は核の病に蝕まれ、もう胃がすっかり腐っているのだと。
「獅子身中の虫とは、良う言ったもの、さすがのワシも身体を食い荒らす虫には勝てなかった」
「友を裏切り、慕う部下を犠牲にして、お前は本当に強くなった。
お前は、本当に、ワシにそっくりじゃ・・・・」
駆け寄った凪の腕の中で、息絶える不動。

えぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!?
不動、胃がんで死ぬのぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜〜!!??
あまりの衝撃SHOCKに、心中、ぼーぜんとする私。
はっっ!
気を取り直して、舞台に集中しなくっちゃっっっ(焦)

「死ぬな!お前は!お前は俺がーーーーーッッ!!」
取り乱し、泣き叫ぶ凪。
不動を討つことだけが全てだった7年間。
そのために、たくさんの血を流してきた。
本意ではないが、それも全て不動の位置まで登りつめるためだったのに。
自分の手で、決着を付けられないなら、この7年は何だったのか。
不動を討つ、という凪の目的のために犠牲になった陽炎や仁雷、虱の死は何のためだったのか。

何度挑んでも、ずっと敵わなかった相手。
だからこそ、もっともっと、と強くなれた。
憎んで憎んで、憎み通していく間に、いつのまにか心の中で大きい存在になっていたのだろうな。
憎しみって、歪んだ愛情と背中合わせなのかもしれないね。


  *・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


たたずむりんの傍らで、呆然とへたりこむ凪。
全て、終わった。
たくさんの命を犠牲にしてきたのに、結局自分は何もできなかった、そんな喪失感いっぱいの顔してるの。
「お前を自由にしてやれたことだけが、唯一の救いだ・・・・」力なく呟く凪。


ところが。
「バカな兄上」
りんの口から、思いもよらぬ言葉が。
「不動の言ったことは本当です。あの方は、本当に兄上をこの国の後継者にと考えていました」
どこからか、影村も現れる。
自ら父を手にかけたことがトラウマで(とはいわないけど、まぁ、そんなニュアンス)決して子は作らず、自分に良く似た男を後継者とすべくずっと探していたのだと。
そして、凪に目をつけた不動は、自分を狙うために強くなるよう、彼一流のやり方で凪を育てたのだと。
「俺は、お前を助けるために!」
「私とて、兄上をお待ち申しておりました。でも、村を流して嘆く兄上を見て悟りました、この人には、何も出来ぬと。この7年、兄上は何もできなかった。できたのはこの金山を見つけたことくらい」


りんは、神ノ岳の秘密に気付いていた。
あの、わらべ唄、

右の申(さる)、左(さ)に示し
右に「申」、左側に示編を持つ漢字は「神」、つまり神ノ岳を指し、
頂 すべって 蓋の穴
は、この地下金鉱に続く抜け穴を意味する。
そして、
鏡に映る黄金虫
は、湖に映る金塊を表しているのです!

興奮に目を輝かせて話し続ける、りん。
「私は、不動の首とこの国を土産に、織田の下に参ります」
「影村、この金山のことは他言無用です、もちろん、信長にも」

7年の間に、したたかな野心家になっちゃってたりん。
女って怖いってこと?
不動の下で暮らすうちに、お金と権力さえあれば自由を手に入れられるって思い始めたのかもなぁ。
お話がわかった上で観た30日、りんが「神の棲む山・・・・」って言い残して去っていく場面で、後ろを向く、その、ほんの一瞬、りんが唇の端をフッと微かに上げて妖艶に笑うのに気付いて、うわーーーーー!って、鳥肌立っちゃった。こん時には既に、心の中じゃ可憐な妹じゃなくなってたのかよー!みたいな。


自分の手で不動を討てなかったばかりか、
りんを救いだすために費やしてきた7年は、いったい・・・・。
何も映さなくなった瞳で、座り込んだまま、小さく歌いだす凪。

右の申 左に示
頂 すべって 蓋の穴
鏡に映る黄金虫
仏の昼寝(碑舟?)に天つ風 吹く
仏の昼寝(碑舟?)に天つ風 吹く


静かな、静かな声なの。
PZ2001のKAREのたどたどしい歌声でもなく、
TRUE WESTのオースティンの鼻歌でもない、初めて聴く智さんの声。
哀しくて、弱々しい声なの。
でもね、全然掠れたり息漏れしないの。
会場中が息を殺して聴いてる中、スーッと沁みて広がっていく歌声だった。
ずっとずっと、聴いていたいな。
この声、ずっと忘れたくないな。



そこへ、織田軍が押し寄せてくる。
金山の噂を聞きつけて裏切ったのか。
影村率いる不動軍と織田軍の激しい戦い。その中で立ち尽くす凪。
「凪!何をしている!?おりんさまを守ってお前も戦え!」叫ぶ影村。
動かぬ凪に業を煮やし「えーい!凪も一緒に切り捨てろ!」
騒然となる洞穴内に、徐々に怒りがこみ上げる凪。

「ここは・・・ここは俺が貰った山だ・・・・ッ!」
虱が凪にくれた大切な場所を、踏みにじるヤツは許せない。
めらめらと炎が立ち上るみたいな、激しい殺陣。
蛮風で、近藤さんと土方さんを殺された時の「ここは、俺たちが生きる場所だ!」って激しく斬り込んでいく総司の姿と、ダブる場面。

「お前らに、この唄の“本当の意味”を教えてやる!」
岩を駆け上がり、仏像を力任せに倒す凪。
轟音とともに激しい風が吹き荒れ、山が崩れ落ちる。


あの唄の意味、
「神ノ岳」と「鏡に映る黄金虫」のくだりは、りんが言ったとおりだけど、
「頂 滑って蓋の穴」は、抜け道ではなくて、
神ノ岳の洞穴の蓋になってる頂上部分が滑って崩落するってこと。
「仏の昼寝(碑舟)に」は、
1幕で虱が言ってたサルみたいな仏像を昼寝させる=横に倒す、或いは仏像の碑を、舟のように湖面に浮かべる・・・・どっちにしても、仏像を倒すと、って意味で、
そうすると、「天つ風吹く」、つまり、神風が吹き荒れて山が崩れ洞穴を埋めてしまうってことじゃないかと、私は解釈したんだけど・・・・どうだろ。


織田軍も影村はじめ不動軍も、そして隠し金山も。
すべてを埋めてしまった激しい土埃がおさまり、何もないところに残されたりんと凪。
山が崩れて埋まってしまった金山に取り乱すりん。
「何をしているのです、兄上!さあ、立って!早く金を掘り出さなければ!」
「あの金で、兄上と私で、新しい国を作りましょう!」
「二人でダメなら、人を雇って掘り出せばいい、金ならここにたくさんあるのだから!」
狂気じみた目でまくしたてるりんを、哀しく見ている凪。
登りきった山の頂は、岩だらけで何もない、そう虱が言っていたとおり、
友を失い、慕ってくれた部下を犠牲にした先にあったのは、こんなにも、虚しい風景。



ゆっくりと立ち上がり、ふらふらと歩を進めると、
振り向いて、剣先をりんにビシッと向ける。
「俺が、人を斬るのは、これが最後」
驚くりんに、剣を振り下ろす。
空をきった刀が斬ったのは「兄弟の縁」。

「お前は、もう、自由だ」

「もう、こんなものはいらない、俺には、これが、あればいい」
刀を捨て、友達の名前(風が破れて虱になった文字)が書かれた帆布を首に巻く凪。

静かに流れてくるBGMに、もう、ダダ泣き。
だって、これ、戦国風のテーマ曲なんだもん。
めざましどようびでゲネの映像を見たとき、エンタマ7の○の中の凪が風助さんみたいって思ったのは、正解だったんだね。
「俺は、風になる。空は、こんなにも、広い」
いつか、山頂で虱に言ったように、登りきった山の、その上には綺麗な空が広がっているのだから。
空を見上げる凪は、もう、風助の顔になってた。


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2012.06.21 Thursday 22:20 / - / -

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